北海道の2026年5月の有効求人倍率は0.84倍でした。前月の0.88倍から0.04ポイント低下し、前年同月の0.92倍と比べても0.08ポイント下回っています。月次の公表にあわせて、最新の数値の中身を見ていきます。
有効求人倍率とは何か
有効求人倍率は、公共職業安定所(ハローワーク)で扱った月間の有効求人数を、月間の有効求職者数で割って算出する指標です。1.0倍を上回れば求職者1人あたり1件以上の求人がある状態、下回れば求人よりも求職者が多い状態を意味します。今回の0.84倍は、単純に言えば求職者1人に対して求人がおよそ0.84件しかない計算になり、前月よりもその余裕がやや縮まったことを示しています。なお、新規求人倍率は1.66倍で、こちらは新しく出てきた求人と新しく出てきた求職の比率を見るもので、有効求人倍率とは対象範囲が異なります。
全国と比べた位置づけ
同じ2026年5月の全国の有効求人倍率は1.08倍でした。北海道の0.84倍はこれを下回っており、地域によって求人と求職のバランスに差があることがうかがえます。ただしこれは北海道・東北という括りの中の一地域の数字であり、全国との差そのものを強調して捉える必要はなく、地域ごとに労働市場の状況が異なるという事実として受け止めるのがよいでしょう。
職種を限定しない全体の数字であること
今回取り上げた0.84倍は、職種を限定しない北海道全体の数字です。実際には職種によって求人と求職のバランスは異なり、ある職種では倍率が高く、別の職種では低いということが起こり得ます。全体の数字だけで個々の職種の状況を判断することはできない点に注意してください。
数字を読むときの注意点
この数字を扱う際は、次の2点を押さえておく必要があります。まず、有効求人倍率はハローワーク経由の求人・求職に基づく数字であり、民間の求人サイトや人材紹介会社が扱う求人は含まれていません。そのため、地域の労働市場全体を漏れなく表しているわけではありません。もう一つは、月ごとに数字は上下するということです。今回の前月差はマイナス0.04ポイント、前年同月差はマイナス0.08ポイントですが、これは単月の変動であり、この数字だけで地域の雇用情勢を断定的に判断するのは避けたほうがよいでしょう。
転職を検討している人へ
有効求人倍率が低下したこと自体は、求人に対して求職者がやや多い状態に近づいていることを示しますが、これは地域全体・全職種をならした数字です。実際に転職を考える際は、この全体の数字だけでなく、自分が関心のある職種や業種の求人状況、応募先ごとの条件を個別に確認することが大切です。倍率の動きは状況を把握する手がかりの一つとして参考にしつつ、判断はそれだけに頼らないようにしてください。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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