福岡県の2026年5月の有効求人倍率は0.98倍でした。前月の1.01倍から0.03ポイント低下し、前年同月の1.06倍と比べても0.08ポイント低い水準です。月次データの公表にあわせて、最新の数値を整理します。
有効求人倍率とは何か
有効求人倍率は、ハローワーク(公共職業安定所)で扱った月間の有効求人数を、月間の有効求職者数で割って算出する指標です。1.0倍を上回れば、求職者1人あたり1件以上の求人がある状態を意味し、1.0倍を下回れば求人よりも求職者の数のほうが多い状態を意味します。福岡県の0.98倍は、求職者の数がわずかに求人の数を上回っている状況を示しています。なお今回取り上げているのは、職種を限定しない福岡県全体の数字です。職種によって求人と求職のバランスは異なることがあるため、特定の職種を検討している場合は、その分野の状況をあわせて確認するとよいでしょう。
全国と比べた水準
同じ2026年5月の全国の有効求人倍率は1.08倍でした。福岡県の0.98倍はこれを下回っており、九州・沖縄地方の中でも福岡県の水準として位置づけられます。ただしこれは地域ごとに労働市場の状況が異なることを示すものであり、優劣を意味するものではありません。なお、新規求人倍率は1.87倍となっており、その月に新しく出された求人と求職の関係では、有効求人倍率とは異なる姿が見えています。
数字を読むときの注意点
この数字を見るときに押さえておきたい点が2つあります。1つは、有効求人倍率はハローワーク経由の求人・求職に基づく数字だという点です。民間の求人サイトや人材紹介会社が扱う求人はここに含まれないため、地域の労働市場全体をそのまま表しているわけではありません。もう1つは、月ごとにある程度の振れがあるという点です。前月から0.03ポイント低下していますが、単月の動きだけで地域の状況を決めつけず、複数月の推移とあわせて見ることをおすすめします。
転職を検討している人へ
有効求人倍率は、あくまで求人と求職の需給バランスを示す指標であり、賃金や待遇の良し悪しを示すものではありません。0.98倍という数字は、求人数に対して求職者がやや多い状況を示していますが、これは職種や希望条件によって実感が変わってくる部分でもあります。今回の数字を一つの目安としながら、自分が関心のある分野の求人状況もあわせて確認していくとよいでしょう。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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