石川県の2026年5月の有効求人倍率は1.27倍でした。前月の1.33倍から0.06ポイント低下し、前年同月の1.48倍と比べても0.21ポイント下がっています。今回は変動が大きめの月にあたるため、数字の動きを丁寧に見ていきます。
有効求人倍率とは何を表す数字か
有効求人倍率は、月間の有効求人数を月間の有効求職者数で割って算出される指標で、公共職業安定所(ハローワーク)で扱われた求人・求職をもとに集計されています。1.0倍を上回れば求職者1人あたり1件以上の求人がある状態、下回れば求人よりも求職者の数のほうが多い状態を意味します。今回の石川県の1.27倍は、求職者1人あたりおよそ1.27件の求人がある計算になります。あわせて示された新規求人倍率は2.44倍で、その月に新しく出た求人と新規の求職者の比率を示すもので、有効求人倍率とは対象の範囲が異なります。
今回の数字は全国と比べてどうか
同じ月の全国の有効求人倍率は1.08倍でした。石川県の1.27倍はこれを上回っており、地域による差が見られます。ただしこの差は石川県が全国より優れているというより、地域ごとに産業構成や求人・求職のバランスが異なることの表れと捉えるのが妥当です。
職種によって状況は異なる
今回の数字は職種を限定しない、石川県全体の有効求人倍率です。地域全体としての傾向は分かりますが、実際の求人・求職の状況は職種によって差があります。同じ県内でも、人手を求める分野と求職者が集まりやすい分野では倍率の水準が異なることがあるため、全体の数字だけで個別の職種の状況を判断しないよう注意が必要です。
数字を読むときの注意点
この数字を見るときに押さえておきたい点が2つあります。1つは、有効求人倍率がハローワーク経由の求人・求職に基づく数字だという点です。民間の求人サイトや人材紹介サービスで扱われる求人は含まれていないため、地域の労働市場全体をそのまま表しているわけではありません。もう1つは、月ごとの振れがあるという点です。今回のように前月から0.06ポイント動くこともあり、単月の数字だけを見て地域の傾向を断定するのは避けたほうがよいでしょう。直近の推移を含めて見ることで、変化の大きさをより落ち着いて捉えられます。
転職を考えている人へ
有効求人倍率は、あくまで求人と求職の需給バランスを示す指標であり、賃金や待遇の良し悪しを表すものではありません。今回の1.27倍という数字は、求職者1人あたりの求人の目安として参考になりますが、実際の転職活動では職種ごとの状況や、ハローワーク以外の求人情報もあわせて確認しながら、自分の状況に照らして判断することが大切です。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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