2026年6月の全国の有効求人倍率は1.11倍でした。前月の1.08倍から0.03ポイント上昇しましたが、前年同月の1.14倍と比べると0.03ポイント低下しています。月次データの公表にあわせて、最新の数値を見ていきます。
有効求人倍率とは何を表す数字か
有効求人倍率は、月間の有効求人数を月間の有効求職者数で割って算出される指標です。全国のハローワーク(公共職業安定所)で扱われた求人と求職の状況をもとにしています。1.0倍を上回れば、求職者1人あたり1件以上の求人がある状態を意味し、1.0倍を下回れば求人よりも求職者の数が多い状態を意味します。2026年6月の1.11倍は、求職者1人あたり1.11件の求人があった計算になります。
全国の数字であり、地域差・職種差がある
今回取り上げた1.11倍は全国の数字です。実際には地域ごとに労働市場の状況は異なり、地域によって倍率にばらつきがあると考えられます。また、この数字は職種を限定しない全体の値です。職種によって求人と求職のバランスは異なるため、特定の職種を探している場合は、全体の数字とは違う状況になっている可能性があることも念頭に置いておくとよいでしょう。
なお、同じ月の新規求人倍率は2.18倍でした。これはその月に新しく受け付けた求人・求職に絞った指標で、有効求人倍率とは対象範囲が異なるため、単純に高い低いを比べる性質のものではありません。
数字を見るときに気をつけたいこと
この数字を読むときには、2つ注意しておきたい点があります。1つ目は、有効求人倍率はハローワーク経由の求人・求職に基づく数字だという点です。民間の転職サイトや人材紹介会社が扱う求人はここに含まれていないため、実際に転職活動で目にする求人の数や幅とは一致しないことがあります。2つ目は、月ごとに数値が上下する振れがあるという点です。今回のように前月比では上昇していても、前年同月比では低下しているように、見る期間によって受ける印象が変わります。単月の数字だけで「良くなった」「悪くなった」と判断せず、複数月の推移とあわせて見ることをおすすめします。
転職を考えている人はどう受け止めればよいか
1.11倍という数字は、全国のハローワークを通じた求人・求職の需給関係を示すものであり、個々の転職活動の成否を保証するものではありません。前月から上昇したこと自体は一つの材料になりますが、前年同月からは低下していることもあわせて見ておくとよいでしょう。実際の転職活動では、全体の数字に加えて、希望する職種や地域の状況、ハローワーク以外の求人情報もあわせて確認しながら判断することが大切です。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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