2026年5月の全国の有効求人倍率は、社会福祉の専門職に限ると2.24倍でした。前月の2.31倍から0.07ポイント下がり、前年同月の2.34倍と比べても0.10ポイント低い水準です。月次データの公表にあわせて、この職業区分の最新の動きを見ていきます。
有効求人倍率とは何を示す数字か
有効求人倍率は、ハローワークで扱われた月間の有効求人数を、月間の有効求職者数で割って算出する指標です。1.0倍を上回れば、求職者1人あたり1件以上の求人がある状態を意味し、1.0倍を下回れば求人よりも求職者の数が多い状態を意味します。あくまでハローワークを通じた求人・求職の集計であり、地域や職種の労働市場のすべてを表しているわけではありません。
全職業の平均と比べると
同じ月の全職業を合わせた倍率(職業計)は0.99倍でした。これと比べると、社会福祉専門職の2.24倍は倍以上高い水準です。ただしこれは、この職業区分で人手を求める求人数が求職者数に対して多い状態が続いていることを示すもので、就職のしやすさや転職の有利さを直接保証するものではありません。また、この比較は全国集計どうしのものであり、都道府県別の職業別データは公表されていないため、地域ごとの差については触れられません。
新規求人倍率は3.60倍で、有効求人倍率の2.24倍よりも高くなっています。新規求人倍率は当月に新たに受け付けた求人・求職を基にした数値で、有効求人倍率よりも直近の動きを反映しやすい特徴があります。
正社員に限った倍率も参考に
パートタイムを除く常用、いわゆる正社員に限った有効求人倍率は2.53倍でした。全体の2.24倍よりも高い数字ですが、これはどちらが正しいというものではなく、集計の分母となる求職者の範囲が異なる別の切り口の数字です。正社員の求人・求職に絞ったときの需給を見る際の参考にしてください。
数字を見るときの注意点
この倍率はハローワーク経由の求人・求職に基づくもので、民間の転職サイトや人材紹介会社が扱う求人は含まれていません。社会福祉専門職に限っても、この点は変わりません。また、倍率は月によって振れがあるため、今回の数字だけで状況を判断せず、これまでの推移とあわせて見ることをおすすめします。
転職を考える人への受け止め方
転職を検討している方にとって、2.24倍という数字は、この職業区分でハローワークに出ている求人が求職者数に対して多い状態にあることを示しています。ただしこれは求人と求職の需給バランスを表す指標であり、賃金や待遇の良し悪しを示すものではありません。実際の求人内容や条件は、ハローワークや民間の求人情報もあわせて確認しながら判断することが大切です。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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