2026年6月の情報処理・通信技術者の有効求人倍率は、全国で1.33倍でした。前月の1.30倍から0.03ポイント上昇していますが、前年同月の1.49倍と比べると0.16ポイント低い水準です。月次データの公表にあわせて、最新の数値を見ていきます。
有効求人倍率とは何を表す数字か
有効求人倍率は、公共職業安定所(ハローワーク)で扱われた月間有効求人数を月間有効求職者数で割って算出する指標です。1.0倍を上回れば求職者1人あたり1件以上の求人がある状態、下回れば求人より求職者が多い状態を意味します。ハローワークを通じた求人・求職に基づく数字であり、雇用の需給を測るものさしの一つとして使われています。
全職業計と比べた水準
同じ月の全職業を合わせた倍率(職業計)は1.01倍でした。これと比べると、情報処理・通信技術者の1.33倍は高い水準にあります。求職者1人あたりの求人数で言えば、全職業計よりも求人の数が求職者の数を上回る度合いが大きい状態です。ただしこれは需給のバランスを示すものであり、就職のしやすさや転職の有利さを直接保証する数字ではありません。なお、この数値は情報処理・通信技術者という職業区分に限った全国の値で、都道府県別には公表されていません。
新規求人倍率と正社員の倍率
新規求人倍率は3.02倍で、有効求人倍率の1.33倍より高くなっています。新規求人倍率はその月に新しく出た求人と求職の関係を示すもので、蓄積された有効求人・有効求職をもとにする有効求人倍率とは見ている範囲が異なります。また、正社員(パートタイムを除く常用)に限った有効求人倍率は1.49倍で、全体の1.33倍を上回っています。これは正社員を希望する求職者を分母にした別の集計であり、どちらかが正しい、間違っているという話ではなく、見る角度の違いとして捉えてください。
数字を読むときの注意点
この倍率はハローワーク経由の求人・求職を集計したもので、民間の転職サイトや人材紹介会社が扱う求人は含まれていません。情報処理・通信技術者という職業区分であっても、この範囲の限界は変わりません。また、有効求人倍率は月ごとに数値が動くため、単月の上下だけで状況を判断するのは避けたほうがよいでしょう。今回のように前月からは上昇していても、前年同月と比べると低下しているというように、比べる時点によって見え方が変わることもあります。
転職を考える際の受け止め方
情報処理・通信技術者の倍率が全職業計より高いことは、ハローワークの統計上、この区分で求人数が求職者数に対して多いことを示しています。ただしこれは需給の一つの側面であり、実際の転職活動では民間の求人情報など複数の情報を合わせて確認することが欠かせません。数字はあくまで参考の一つとして、直近の推移を確認しながら活用してください。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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