2026年6月の社会福祉の専門職における全国の有効求人倍率は2.28倍でした。前月の2.24倍から0.04ポイント上昇していますが、前年同月の2.37倍と比べると0.09ポイント低い水準です。月次の公表にあわせて、最新の数値を確認していきます。
有効求人倍率とは何を表す数字か
有効求人倍率は、公共職業安定所(ハローワーク)で扱われた月間有効求人数を月間有効求職者数で割って求める指標です。1.0倍を上回れば求職者1人あたり1件以上の求人がある状態、下回れば求人より求職者が多い状態を意味します。ハローワークを通じた求人・求職に基づく数字であり、労働市場の動きを知る手がかりのひとつとして使われています。
職業計と比べた水準
同じ月の全職業を合わせた倍率(職業計)は1.01倍でした。これと比べると、社会福祉の専門職の2.28倍はかなり高い水準にあります。求職者1人あたりで見ると、社会福祉の専門職では2件を超える求人がある計算になり、職業計よりも求人が求職者数を上回る度合いが大きいことがわかります。ただし、これは全国の職業別の集計であり、都道府県別の倍率とは集計の範囲が異なる点に注意してください。また、この数字は需給のバランスを示すものであり、就職のしやすさや条件面の有利さを直接示すものではありません。
なお、新規求人倍率は4.30倍となっており、有効求人倍率よりも高い数値です。新規求人倍率は当月新たに受け付けた求人・求職を基にした指標で、有効求人倍率とは集計の対象期間が異なるため、単純に高低だけを比べる性質のものではありません。
正社員に限った倍率との違い
正社員(パートタイムを除く常用)に限った有効求人倍率は2.59倍で、通常の有効求人倍率2.28倍よりも高くなっています。これは求職者の分母をパートタイムを除く常用の求職者に絞った、同じ指標の別の集計です。どちらかが正しい数字というわけではなく、雇用形態の違いによって需給の見え方が変わることを示しています。
数字を読むときの注意点
この数字を見るときは、次の2点を意識しておくとよいでしょう。まず、ハローワーク経由の求人・求職に基づく数字であり、民間の転職サイトや人材紹介会社が扱う求人は含まれていません。職業別の数値であってもこの点は変わらないため、実際の求人状況の一部を切り取ったものだと理解しておく必要があります。もうひとつは、月ごとに数値が上下するため、単月の動きだけで状況を判断しないほうがよいという点です。今回は前月から上昇していますが、前年同月と比べると低下しており、直近の推移では一定の幅で動いていることがうかがえます。
転職を検討する人はどう受け止めるか
社会福祉の専門職を検討している人にとって、2.28倍という数字は職業計と比べて求人が求職者数を上回る度合いが大きいことを示しています。ただし、これは全国集計の平均的な状況であり、個別の求人条件や地域の事情までは表していません。数字はあくまで参考情報のひとつとして受け止め、実際の求人内容を確認しながら判断することが大切です。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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