高知県の2026年5月の有効求人倍率は1.05倍でした。前月の1.08倍からは0.03ポイント低下していますが、前年同月の1.02倍と比べると0.03ポイント上昇しています。月次で公表される最新の数値をもとに、その中身を見ていきます。
有効求人倍率とは何を示す数字か
有効求人倍率は、月間の有効求人数を月間の有効求職者数で割って算出される指標です。ハローワークで扱われた求人・求職の状況をもとにしていて、1.0倍を上回れば求職者1人あたり1件以上の求人がある状態、下回れば求人よりも求職者が多い状態を意味します。高知県の1.05倍は、求職者1人あたりおよそ1.05件の求人があった計算になります。
全国と比べた水準
2026年5月の全国の有効求人倍率は1.08倍でした。高知県の1.05倍はこれをわずかに下回っています。ただしこの差は、地域ごとに労働市場の状況が異なることを示すものであり、どちらが良い悪いと単純に評価できるものではありません。地域差があるという事実として受け止めるのが適切です。
なお今回取り上げた1.05倍は、職種を限定しない高知県全体の数字です。実際には職種ごとに求人と求職のバランスは異なることが多く、特定の職種を探している場合は、全体の数字だけでなくその分野の動向も合わせて確認する必要があります。
参考として、新規求人倍率は1.89倍でした。これは新しく受け付けた求人・求職に基づく数字で、有効求人倍率とは対象範囲が異なります。
数字を読むときの注意点
この数字を見るときは、次の2点を意識しておくとよいでしょう。まず、有効求人倍率はハローワークを通じた求人・求職に基づく統計であり、民間の求人サイトや人材紹介会社が扱う求人は含まれていません。そのため地域の労働市場全体を完全に映し出しているわけではありません。もう一つは、月ごとに数字は上下するということです。今回の前月差はマイナス0.03ポイントですが、単月の動きだけを見て良し悪しを判断するよりも、複数月の推移とあわせて見るほうが実態をつかみやすくなります。
転職を考える人へ
有効求人倍率は、あくまで求人と求職の需給バランスを示す指標であり、賃金や待遇の水準を示すものではありません。1.05倍という数字は、統計上は求職者数に対して同程度かやや多い求人があったことを示していますが、実際の転職活動では、希望する職種や条件によって状況が変わってきます。全体の数字を一つの参考情報としつつ、自分が関心のある分野の情報も合わせて確認しながら判断を進めるとよいでしょう。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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