山口県の2026年5月の有効求人倍率は1.16倍でした。前月の1.21倍から0.05ポイント低下し、前年同月の1.30倍と比べても0.14ポイント低い水準です。ここ数か月の中でも動きが大きめの月だったといえます。
有効求人倍率とは何か
有効求人倍率は、ハローワーク(公共職業安定所)で扱われた月間の有効求人数を、月間の有効求職者数で割って算出する指標です。1.0倍を上回れば、求職者1人あたり1件以上の求人がある状態を示し、1.0倍を下回れば求人よりも求職者数のほうが多い状態を意味します。今回の1.16倍は、単純に言えば求職者1人あたり1.16件の求人がある計算になります。ただしこれは職種を限定しない山口県全体の数字で、職種ごとに求人の出方は異なる可能性がある点は留意しておきたいところです。
全国と比べた水準
2026年5月の全国の有効求人倍率は1.08倍でした。山口県の1.16倍はこれを上回っており、全国平均よりは求人が求職者に対して多い状態にあります。ただしこれは地域ごとの労働市場の違いを示すものであり、どちらが良い悪いという単純な話ではありません。中国・四国ブロックの中でも地域ごとに事情は異なるため、山口県単体の数字として受け止めるのが妥当です。
新規求人倍率の動き
今回はあわせて新規求人倍率にも触れておきます。新規求人倍率は1.83倍で、有効求人倍率の1.16倍よりかなり高い水準です。新規求人倍率は月内に新たに出された求人と求職の比率であり、蓄積された有効求人倍率とは性質が異なります。両者に差があること自体は珍しくありませんが、直近の求人の動きを見るうえでの参考にはなります。
数字を読むときの注意点
この倍率は、ハローワークを経由した求人・求職に基づく数字です。民間の求人サイトや人材紹介会社経由の求人はここには含まれていないため、地域の労働市場全体を漏れなく表しているわけではありません。また、有効求人倍率は月によって上下に振れることがあり、今回のように前月から0.05ポイント動くこともあります。単月の数字だけで「良くなった」「悪くなった」と判断するのではなく、数か月分の推移とあわせて見ることをおすすめします。
転職を検討している人へ
倍率が前月・前年より低下したという事実はありますが、これは求人と求職のバランスを示す指標であり、賃金の水準や採用のしやすさそのものを直接表すものではありません。転職を考えている場合は、この数字を地域全体の大まかな傾向として参考にしつつ、実際に求人内容を確認しながら判断するのがよいでしょう。
出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」
掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。
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