関東 埼玉県 全職業 月次データ公表

埼玉県2026年5月の有効求人倍率は0.86倍に低下

有効求人倍率
0.86倍
前月
0.90倍 -0.04
前年同月
0.95倍 -0.09
新規求人倍率
1.60倍

出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」(原数値)

埼玉県で2026年5月の有効求人倍率が0.86倍になりました。前月の0.90倍から0.04ポイントの低下、前年同月の0.95倍と比べると0.09ポイントの低下です。月次の公表にあわせて、最新の数値を整理します。

有効求人倍率とは何か

有効求人倍率は、公共職業安定所(ハローワーク)で扱われた月間有効求人数を、月間有効求職者数で割って算出する指標です。1.0倍を上回れば求職者1人あたり1件以上の求人がある状態、下回れば求人より求職者の数が多い状態を意味します。今回の0.86倍という数字は、求職者1人に対して求人が0.86件しかない、つまり求職者10人に対して求人が8〜9件ほどという計算になります。求人が求職者の数に届いていない状態が続いていることが分かります。

全国と比べた埼玉県の水準

同じ2026年5月の全国の有効求人倍率は1.08倍でした。埼玉県の0.86倍はこれを下回っています。有効求人倍率は地域によって差が出やすい指標で、産業構造や求職者の年齢層、通勤圏の広さなど複数の要因が影響します。今回の数字はあくまで埼玉県全体の値であり、全国平均との差そのものは、埼玉県の労働市場に何か特別な問題があることを直接示すものではありません。

なお今回示した数字は、埼玉県内の職種を限定しない全体の値です。実際には事務職や技術職、サービス業など職種ごとに求人と求職のバランスは異なり、職種によっては倍率が高い分野も低い分野もあります。全体の数字だけでは自分が探している職種の状況までは分かりません。

参考として、新規求人倍率は1.60倍でした。これはその月に新しく出された求人と新規の求職者を基にした数字で、有効求人倍率とは母数が異なります。新規求人倍率が有効求人倍率より高いこと自体は珍しくなく、新しい求人の動きを見る補助的な指標として捉えるとよいと思います。

数字を読むときの注意点

この数字を見るときに押さえておきたい点が2つあります。1つは、有効求人倍率がハローワーク経由の求人・求職を集計したものだという点です。民間の求人サイトや人材紹介会社が扱う求人はここに含まれていないため、埼玉県の労働市場全体を余すところなく表しているわけではありません。もう1つは、倍率には月ごとの振れがあるという点です。今回は前月比で0.04ポイントの低下でしたが、単月の動きだけを見て良し悪しを判断するのではなく、複数月の推移を合わせて見る方が実態をつかみやすくなります。

転職を考えている人への受け止め方

転職を検討している方にとって、有効求人倍率は労働市場全体の需給感をつかむ手がかりの1つです。今回の0.86倍という数字は、埼玉県全体で見ると求人が求職者の数に届いていない状況を示していますが、これは職種や経験、勤務地の条件によって状況が変わり得る、あくまで全体の傾向です。この数字だけで転職の可否を判断するのではなく、自分が関心のある職種や地域の求人状況を個別に確認しながら、参考情報の1つとして活用するのがよいと思います。


出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」

掲載内容は厚生労働省が公表する統計データに基づくものであり、個別の求人状況・転職の成否を保証するものではありません。最新の統計は厚生労働省の公式発表でご確認ください。

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よくある質問

有効求人倍率が1.0倍を下回るとはどういう状態ですか
月間の有効求人数を有効求職者数で割った値が1.0未満ということで、求人の件数が求職者の数より少ない状態を意味します。今回の埼玉県の0.86倍は、求職者1人あたり0.86件の求人があるという計算になります。
有効求人倍率と新規求人倍率はどう違いますか
有効求人倍率は月間の有効求人数と有効求職者数(前月から繰り越された分も含む累積的な数字)を使うのに対し、新規求人倍率はその月に新しく出た求人と新規の求職者だけを基に算出します。母数が異なるため、両者の水準が一致しないことは珍しくありません。